あぁ、またこんなところで寝てるよ・・・
芝生の上で目を閉じていたらそんな声が聞こえたけど、あえて寝たふりをする。僕の大好きなの声だから。寝ているといつも以上に体に触れてくれて、名前を呼んでくれるんだ。いつもは恥ずかしがって手だって繋ぐのもやっとなんだよね。

「おーい、マックス・・・」
「・・・・・」
「マックスったらぁ」
「・・・・・」
「起きないの?起きてー」

ほら、そうやって名前を何度も呼んで体をゆすってくれる。から触れてくれるなんてこんなとき以外、滅多にないから貴重な時間だったりする。キスだってしてる仲なんだけどね、が照れて照れて照れまくるもんだから1日1回しかできない。(まぁ、そういうところが可愛くて惚れたんだけどね)
でも今日はちょっと意地悪してみようなんて、の声を聞いていたら考えてしまった。

「マックス」
「・・・・・」
「ねぇってば」
「・・・・・」
「マックス起き・・・」
「起きてるよ」
「えっ」

急に目を開けてにっこり笑って見せたら、の目が丸くなった。僕の顔覗き込んでたんだね。顔が真上にあるよ。
途端に頬がピンク色になって僕の真上から顔を逸らそうとしたから、すかさず両手での首の後ろに手を回し顔を固定した。瞬きの回数が多くなって、動揺しているのが明らかにわかるそんな反応も好きでたまらない。

「起きて、たの・・・・?」
「うん」
「いつから・・・?」
がきてからずっと」
「うそっ」
「名前たくさん呼んでくれたね」

名前呼んでくれた分、ちゅーするね。
そういって、の返事なんか聞く前に手の力を強めてを自分の方へ引き寄せ、唇を重ねた。離しては重ねて、その繰り返しの軽いキスをした。何回呼ばれたっけ・・・4回?5回?覚えてないや。たくさんだね、たくさん。
名前を呼ばれた回数以上に唇を重ねた。

の顔をみたら、漫画に出てくるような赤面ぶりだった。今までにここまでの赤面はみたことがないよ。どこまで可愛いんだろうこのひとは。
キスから解放して顔をじっと眺めたけれど目を合わせてくれない。当たり前か。

「・・・さいてー・・・」
「なにが?」
「名前呼んだ以上にしたでしょ・・・」
「なにを?」
「・・・・・・・・・」
「(あ、不機嫌になった)ごめん、いじめすぎた」
「いじ・・・っ、・・・・さいてー」
「好きな子ほどいじめたくなるって言うじゃん」
「訳わかんない」

これ以上このままにしておいたら口聞いてくれなそうな気がしたから、すぐに手を離した。そしたら背を向けられた。怒ってる?怒らせた?
起き上がっての隣に座る。表情をみると別に怒っているわけではなかった。でもやりすぎたかもしれない、とちょっとは考え(ほんとにちょっと)一言小さく謝罪してみた。でもの口からは意外な言葉が返ってきた。

「嫌だった訳じゃないから、謝らないでよ」

恥ずかしかっただけだから・・・
耳まで赤くして、そう微かに呟いた。
そういう言動が僕をどんどん好きにさせてるの自覚ないでしょ。いてもたってもいられなくなり、そっと包み込むように、横から抱きしめた。今度は何もいわずに僕の腕の中におさまった。小さく呼吸する君が愛しくてたまらない。

これでもう一回キスしたら怒られるかな?






君が可愛いからだよ